私たちは今、「人生100年時代」と呼ばれる時代を生きています。
寿命が延び、働く期間も長くなっている一方で、気候変動による異常気象、地震や豪雨などの自然災害、
AI技術の急速な進化、そして社会・経済の不確実性の高まりにより、これから先を予測しにくい時代になっています。
このような将来の見通しが困難な状況は、VUCA(ブーカ)と呼ばれます。

この不安定な時代だからこそ、「将来、もし仕事や業界に危機が訪れたら…」という視点を持ち、あらかじめ備えておくことが重要だと考えられます。
たとえば
「もしも明日、今の勤め先が倒産してしまったら…?」
今は「大丈夫」と思えるかもしれません。
しかし、未来のことは誰にもわかりません。
未来の自分をつくるのは、今の自分自身の選択と行動です。
未来の自分が「大丈夫」と思えるようにするためには、
一人ひとりが自身のキャリアに責任を持ち、向き合い、早い段階から行動を起こしていく姿勢が欠かせません。
まずは、身近なことから考えてみましょう。
「今の自分は、どのような形で職場や社会に貢献できているのだろうか?」
日々の業務を、単なる“作業”としてではなく、意味のある価値ある行動として捉えてみてください。

たとえば
受付で、「猫が療法食を食べてくれない」と飼い主さんから相談を受けたとします。
そのとき、どのような返答をするでしょうか?
経験から培ってきたアドバイス。
飼い主さんの気持ちに寄り添い、現状に至るまでの過程などお話を丁寧に聴き、
最後に応援の言葉を添える。
一つひとつを細かく分析してみると、
あなたの中にある多くのスキルや力が発揮されていることに気づくはずです。
これまで辿ってきた経験の中から動物看護師としての成長を見つけ、
それを自分の努力の証と受け止めることから、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。
その積み重ねは、いつかもし仕事や業界に危機が訪れたとしても、
「自分にはこれがある!」という自信に繋がっていくはずです!
次回は愛玩動物看護師としてのスキルの種類についてお伝えします!